「白黒ナカヨシ問題」をDry氏に翻訳していただきました!


私も自分の漫画を英語に翻訳したくても難しくてほぼ諦めていたので、話を持ちかけてくれたDry氏にとても感謝です!
私は英文を翻訳はできるんだけど、キャラらしい口調の英文を書けるかと言ったらそうではないし、さらに漫画のフキダシ内に収まる言葉選びとなると難易度爆上がりなので、私一人の力じゃホント無理。

私も実況動画でMR英語版を翻訳したり、海外ゲームを翻訳された実況を見比べたりするのでひしひしと感じるところなのですが、翻訳は翻訳者のストーリーの受け止め方やキャラクター感が必ず出てくるんですよ。
なので「あ、このセリフからだとこういう印象を与えるのね?!」と気づきを得ました。
日本語話者同士だとセリフの口調の違いからすぐに誰のセリフかわかっても、日本語話者でない方からすると区別がつきにくいから、どちらのセリフかわかるような工夫がいかに大事かを学んだり。セリフ枠のしっぽは偉大だね。

Dry氏は「MAREさんの意図をしっかり再現した翻訳にしたい」と常々言ってくれたので、私もその言葉に甘えてガッツリ伝えさせていただきました。
「このセリフは一見フェミニスト的なセリフだけれど、日本語版のレイトン教授と最後の時間旅行で教授がルークに『女性には優しくするものだよ』と説教する場面があり(※)、教授の教育を受けたアルは口調は悪いけれど『女性は守るもの』という意識がある」と語ったり。

(※ルークがベルにキスを求められる場面。ちなみに英語版の教授は『いかなる状況であっても女性と話す時はマナーを欠いてはいけない』と説教している)

描き手って自分の中では揺るぎないものはあれど言語化できない感覚でセリフを選ぶところがあるわけですが、翻訳にあたっては自分がどういった意図でこのセリフにしているかを明文化する必要があるので、そういうところでも気付きと学びがありましたね。

あと私の書いたセリフとは異なっているけれど、Dry氏のセリフのほうがより状況に即しているのでそのセリフでお願いした箇所もあります。

私自身学ぶことだらけでしたし、Dryからは私の意向を汲んだ訳をつけてくださったので、英語版も楽しんでいただけると幸いです!

4P目の最初の黒アルのセリフの意図を伝えるために描いたやつ

ちなみに最後のページの Thwack の擬音はDryが作って入れてくれました。再現度高ぇ。


ギャラリーの漫画にバナーを置いて「ここに漫画があるよ!」という主張を強めました。
あと新しくアップしたものがあればボタンのところに★マークをつけることにしました。