小柄な体躯、色白の肌、可憐な容姿、整えられた身なり。それらを主軸に考えられること。

考察内容一覧

〝少女〟21歳服装母親似

〝少女〟

地下室の少女

File.7 章タイトル

What are you talking about?
Who is this girl?

File.9 アルフェンディ・レイトン/黒アル 英語版

作中でも〝少女〟と形容されるソフィだが、実際の年齢は21歳。ルーシーの一つ年下である。
小柄で非常に愛らしい外見や、File.8の事件の演出のような子供っぽさが余計そう見えさせるのだろう。
File.9冒頭、目覚めたら目隠しもされた状況で己の状況も把握しきれない黒アルが、英語版では声だけで『Girl』と判別していることから、声もまた可愛らしいものと思われる。

肌の色の白さや、細身で小柄であること、一般とは異なる価値観と倫理観で生きていたことや、エンディングで父と共に強盗殺人を楽しんでいる姿からなどの憶測だが、ソフィは文字通り、日の当たらない場所で生きてきたのではないだろうか。

21歳

ソフィの年齢はFile.9の 情報確認>人物カード から確認できる。
ソフィだけではなく、アルフェンディ・ヒルダ・ドネガン・バドリオも併せて確認が可能だ。
だがそれはプレイヤーとしての目線である。
実際にはルーシーがまとめており、File.9の情報確認のカードの内容のすべてはルーシーがまとめており、文面もまたルーシーの口調となっている(ちなみに普段のカードの内容はFile.5でアビーを調べると「(書いてるのは)鑑識課の誰かだと思うが詳しくは知らない」とアルフェンディが答えてくれる)
ルーシーが本名及び年齢を知らない署長に関してはカードに「そういえば、本名は知らないや…。」と書かれ、カード名は『署長』、年齢は『XX歳』で表記されている。

ではルーシーはいつ彼らの年齢を知ったのか。
アルフェンディやドネガンは日常会話の出来る機会が多い。ヒルダに関してもアルフェンディやドネガンの言葉から簡単に推察出来たり、ヒルダ本人から直接もしくは間接的に聞くこともできるだろう。
しかしソフィは会う機会はゲーム本編で対峙した時程度である。本編に描かれていないだけで様々な会話があったのかもしれないが、あまり年齢に関する話をする空気ではないだろう。バドリオに至っては故人である。

もっとも考えられるのはFile.8の終わりに渡される事件報告書だ。
バドリオは事件関係者及び容疑者の一人として捜査線上にしっかり上がっている(そして犯人である)のだから、彼の情報はまとめられているだろう。
そこに「17歳の娘がいる」等、書かれていたのであれば簡単に計算ができる。

だがここで頭に留めておいてもらいたいのは、もしルーシーが事件報告書からソフィの年齢を知ったのであれば、4年前時点で警察はソフィの存在を把握しているということだ。
パズルピース連続殺人事件はアルフェンディらで特別捜査チームが組まれている。
ソフィが常習的に犯罪や殺人を行う人物であるとまでは気づかなかったか否かは別として、少なくともアルフェンディ達は4年前時点でソフィの存在を知ってはいたと推察できる材料の一つになるのではないだろうか。

服装

高級であろうドレスを身に纏っている。File.6で彼女の身に着けていた真珠のネックレスも高価な真珠を使用されていることから、彼女のドレスもまた相応に高価なのだろう。
これはキャラクターの立ち絵だけでなく、File.6のハンザの刺殺シーンや、エンディング絵の強盗殺人の絵では異なるドレスを纏っていることから、日常的に着ているようだ。
File.7では素早く逃走していることから、ドレスを着用しながらもなんら問題なく身軽に動けている。

対する父であるバドリオの衣服はあまり高価そうではない。しかし親子仲は非常に良く、強盗殺人の現場では親子仲良く腕を組んで写真を撮り、ソフィは父の復讐にかられている。
バドリオが娘について直接語るシーンはないが、非常に溺愛していたことはソフィの服装からだけでも窺い知れる。

また、一見して犯罪には向かなさそうな服装ではあるが、ハンザの視察シーンでは返り血を浴びても目立たない赤のドレスを。強盗殺人では宵闇に溶け込む暗い色のドレスを。対アルフェンディでは父の仇ということもあって喪服を着用しているが、殺し方は銃殺を予定している。銃を撃てば己の方に飛散した火薬や小さな火花によって、撃った者の服に小さく細かい黒い汚れやごくわずかな焦げ跡がつくのだが、喪服で黒が基調のドレスを着用しているのだから検査をしなければ一見してわかりにくい事だろう。
さらに手袋を着用していても自然な服装なのだから、指紋の心配もない。
人を殺した後に街を練り歩いていても、多くの人の目を誤魔化せるだろう。平気で人を殺すとは思えぬ容姿と小柄な体格をしているのだから尚更だ。

ソフィにとってはドレス姿が最も効率の良い犯罪のための装束なのだろう。

母親似

頭の形や生え際の形から、二人に血縁関係があるのは間違いない。
だが二人には顔面偏差値の差が歴然としており、そのことから母親は相当に美人であったであろうことは推察できる。
ソフィが母のことは気にかけず、生前の父と共に強盗殺人を楽しんでいることや、バドリオ自身も娘を溺愛していたことから、「別れた」よりも「すでに死別している」と考える方が妥当だろう。

ここからは実に突拍子の無い推測を述べる。
先に述べると「こうだったら面白い」程度の話である。

私がソフィの母親として挙げたいのは、フェレール家だ。

イザベラ・フェレール

32歳/女
この事件の被害者で舞台の主演女優

幼いころから演技の英才教育を受けた名門出の女優。高い演技力で人気。
共演のジョットと婚約をしていた。

File.3 情報確認:人物カード イザベラ・フェレール より

File.3の事件被害者及び黒幕であるイザベラ・フェレール自身は年齢から鑑みて母親であるとは到底考えにくい。
しかし彼女の従姉や叔母などはどうだろう。
フェレール家が幼いころから演技の英才教育を施すのが常である家系であるのなら、その中で落ちこぼれや病弱といった、表舞台には特に上がらず家から見放された存在がいてもおかしくはない。
ここで落ちこぼれ・病弱というステータスを上げたのは、バドリオが嫁に貰い、彼女亡き後にバドリオやその娘と疎遠になっても、フェレール家や世間は気にも留めない存在であるということだ。
バドリオは表向きの職業は貿易商であり、資産のある家と交友関係があったため、フェレール家にも出入りをしていてもおかしくはないだろう。

次にイザベラとソフィの共通項を上げていこう。

「私を裏切った報いを受けよ」

File.3 脅迫状

あの方たちは、昔、パパを売った裏切者なんですよ。
だから、殺しちゃいました。

File.7 ソフィ・キンケイド

演技・裏切りへの報復・ポニーテールとドレス。
遺伝というよりも外的なところだ。
繋がりがあったとして、ソフィがイザベラのファンであったと考える方が妥当である。
しかし『裏切りへの報復』に関してはファンだからではなく、彼女ら自身がそれぞれに抱いた念である。

もし、ソフィとイザベラに血縁があるのならば。
ソフィは幼い頃に見た母の姿から影響され演技を嗜みポニーテールにドレス姿を愛好する。
イザベラとソフィは裏切りを決して良しとせず、他者を殺人犯に仕立て上げあるいは導き、復讐の果てに命を落とす。

そんなあくまで「こうだったら面白い」と思うこじつけの強い話だが、可能性が全くの0というわけでもないのではないだろうか。